開業時の青色申告・帳簿付けの基本

開業したばかりの方から、よくいただくご相談のひとつが、
「青色申告って何?」「帳簿って、何を書けばいいんですか?」
「簿記の知識がないので、白色申告にしようと思っています」
といったお声です。
開業直後は、営業や実務のことで頭がいっぱいになりがちですが、
お金の管理と申告の準備も、とても大切なポイントです。
この記事では、開業時に知っておきたい
- 青色申告の基本
- 帳簿付けの考え方
- 自分でやるか、外注するかの判断ポイント
- 行政書士ができるサポート
について、できるだけ分かりやすくまとめました。
5分ほどで読める内容ですので、ぜひ参考にしてください。
青色申告のメリット
個人事業主が選べる申告方法には「白色申告」と「青色申告」がありますが、
多くの方に選ばれているのが青色申告です。
主なメリットは、次のような点です。
- 最大65万円(または55万円)の青色申告特別控除が受けられる
- 赤字を翌年以後3年間繰り越せる
- 家族への給与を経費にできる(青色事業専従者給与/一定の要件あり)
特に、開業したばかりで利益がそれほど大きくなくても、
「将来のために、整った形で管理しておきたい」という方には青色申告がおすすめです。
なお、青色申告をするためには、
事前に「青色申告承認申請書」を提出する必要があります。
期限を過ぎると、その年は青色申告ができなくなるため注意が必要です。
帳簿って何?
「帳簿」と聞くと、難しそう・大変そうというイメージを
持たれる方も多いかもしれません。
簡単に言うと帳簿とは、
事業で動いたお金の記録を残すものです。
たとえば、
- 売上が入った
- 仕入や消耗品を買った
- 家賃や通信費を支払った
といった内容を、日付・金額・内容ごとに記録していきます。
最近では会計ソフトを使えば、
- 画面の案内に沿って入力するだけ
- 銀行口座やクレジットカードと連携できる
など、初心者の方でも取り組みやすい環境が整っています。
大切なのは、
「完璧にやること」よりも、きちんと継続して記録することです。
自分でやる?外注する?判断ポイント
帳簿付けや申告について、
「自分でやったほうがいいのか」「専門家に頼んだほうがいいのか」
迷われる方も多いと思います。
自分でやるのが向いている方
- 取引の件数がそれほど多くない
- 会計ソフトの操作に抵抗がない
- 調べながら進める時間が取れる
外注やサポートを受けたほうが安心な方
- 開業直後で何から手を付けていいか分からない
- 本業に集中したい
- 書類や期限の管理に不安がある
「すべて丸投げ」ではなく、
最初だけサポートを受けて、慣れたら自分でやる
という選択肢もあります。
行政書士がサポートできること
行政書士は、許認可や書類作成の専門家ですが、
開業時の事務まわり・経理まわりについてのご相談にも対応しています。
当事務所の「青色申告サポート」では、
確定申告書の作成・提出(※税理士の独占業務)は行っておりませんが、
申告に向けた日々の準備や管理部分を中心にお手伝いしています。
たとえば、
- 日々の仕訳入力や帳簿付けのサポート
- 領収書・請求書などの書類整理
- 会計ソフト導入時の初期設定や使い方のアドバイス
など、開業したばかりの方がつまずきやすい部分を中心に対応しています。
「申告以外は、できるだけ任せたい」という方には、
仕訳入力や書類整理を丸ごとお任せいただくことも可能です。
一方で、
「基本は自分でやってみたいけれど、
分からないところや不安な点だけ相談したい」
という形でもご利用いただけます。
その方の状況やペースに合わせて、
無理のない関わり方を一緒に考えるサポートを心がけています。
なお、令和8年の確定申告期間は、2月16日(月)から3月16日(月)までです。
直前になって慌てないためにも、早めに準備を進めていくことが大切です。
まとめ
開業時の青色申告と帳簿付けは、
最初に少し整えておくだけで、その後の事業運営がぐっと楽になります。
- 青色申告はメリットが多い
- 帳簿は「お金の記録」を続けることが大切
- 自分に合ったやり方を選ぶことが重要
分からないまま進めてしまう前に、
「一度聞いてみる」という選択肢もあります。
青色申告や帳簿付けでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
大学の経理事務を5年、会計事務所での記帳代行を4年経験してきました。
これまでの実務経験を活かして、開業したばかりのみなさまのお力になれたら嬉しいです。


